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マドリッドとバルセロナで物件数減少と家賃の上昇



2022年12月の時点で、スペインの賃貸用物件数の割合(既存の物件数に対する賃貸用物件の割合)が1%を下回りました。 2022年1月以降、賃貸物件の供給は1年を通じて1%を下回り、 それに伴う家賃の上昇が止まりません。

2022年1月は10.6ユーロ/m2だった家賃は、最終データでは11.6ユーロ/m2まで上がりました。

賃貸物件が少ないためバルセロナで家賃が上昇

バルセロナ州では、州都を中心に賃貸物件数の減少が懸念され始めており、 2022年の12月の賃貸物件数の割合は1.15%で終わりました。 (2020 年夏のピーク時は3.15%) パンデミックが発生する前のカタルーニャ州の賃貸物件の割合は 2019年は1.93%で、 パンデミック前よりも物件数は減少しているのがわかります。


さらに家賃を見ても2022年の末には16.5ユーロ/m2と前年比16.2%の増加となりました。

このように賃貸物件の減少により家賃はさらに上昇し、 最新のデータでは16.9ユーロ/m2に達し、前年比で17.4%上昇しています。

マドリッドでも家賃が上昇

マドリッド州の賃貸物件の減少は、バルセロナよりも緩やかですが、 2022年の後半は最低レベルに達し、 12月の賃貸物件の割合は全体の物件数のわずか1.51%でした。

マドリッドでは、市場での賃貸住宅の供給が多いほど家賃が下がっていることが再度確認されています。 コロナ危機で最も物件数が減った際の家賃は、15ユーロ/m2を超えました。 賃貸物件の減少により、2022年1月には家賃が8%上昇、15.1ユーロ/m2となり、1年前に比べ10.6%高くなりました。



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