カタルーニャの高級住宅価格が過去最高に：1㎡1万ユーロの時代へ

バルセロナを中心としたカタルーニャの高級住宅市場が、過去最高レベルの活況に達しています。とくにエシャンプル地区では高級物件の価格が1㎡あたり8,000ユーロ以上と、この10年間で最大100％の値上がりを見せています。さらにコスタ・ブラバの海沿いの別荘地では1㎡1万ユーロに達し、国際的な富裕層の需要が価格を押し上げています。

2025年に入ると、海外だけでなくスペイン国内の富裕層も積極的に動き始め、100万ユーロ以上の物件で競争が激化。特に人気なのは、150㎡前後でモダンリフォームが施され、天井の装飾やタイルなど歴史的ディテールが残る「改装済みの趣のある物件」です。価格は120万ユーロほどですが、希少性が高く市場に出るとすぐ売れてしまいます。

実際、200万ユーロ以下の中古物件の約90%が、広告に出る前に買い手がつくほど。供給は非常に不足しており、開発業者も税制変更の影響で新規プロジェクトに慎重な姿勢を取っています。このため、今後も価格が下がる兆しはありません。

それでもバルセロナはロンドンやパリより割安感があるため、国際買い手の人気は高いまま。高級住宅地図は広がり続け、2026年に向けても「需要が供給を大きく上回る」状況が続くと予測されています。