家賃上昇にもかかわらず需要は増加
スペインでは、賃貸住宅の供給不足が続いています。 南ヨーロッパ最大の不動産サイトによると、2022年の賃貸住宅は17%減少しました。 一方で需要の伸びが止まらず、供給が減少しています。
2022年の家賃の上昇は前年比+8.4%でした。 しかし賃貸の需要は高まっています。さまざまな要因の一つとして、 供給の不足だけでなく、金利の上昇とインフレにより、購入をとどまる人も増えていると見られています。 家賃の支払いは、住宅ローンに比べて負担は高いものの、 金利上昇とインフレの影響で賃貸を選択する人が増えてきている状況です。
都市に人口が集中
小さな地方自治体の過疎化とともに、大都市の人口が増えています。 それによる大都市での家賃上昇も避けられません。 スペインだけの問題ではなく、 日本では地方への移住に対して支援金を支給する制度ができています。 またスペインでは移民も多く、賃貸の需要が多くなっています。 さらに2009年から2017年の間に新しい住宅が建設されることはほとんどなく、 スペインでの賃貸の需要はさらに増えるとみられています。
賃貸住宅の供給不足
新しい住宅が建設されたとしても、それを上回る需要があり、結果として価格が上昇し、 すぐに物件の契約が決まる傾向があります。 建設などの供給が追いついておらず、賃貸用の新しい建物が不足しており、 さらに家賃の上昇2%制限や住宅法などの政治的措置により、 供給が少なくなり、物件を見つけるのが難しくなっています。
南ヨーロッパ最大の不動産サイトのデータによると、 2022年10月は、募集した賃貸住宅の15%が24時間以内に契約されています。
専門家によると、今年の住宅販売は減速し、販売価格は下落する一方で、 需要の増加により賃料は上昇する傾向にあると予想されています。
外国人の賃貸需要も増加
不動産業者、特に沿岸地域で営業している不動産業者は、
ビーチエリアでテレワークをしたいという外国人の賃貸需要が増えていると指摘しています。
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