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10月の中古住宅価格は0.5%上昇



スペイン最大の不動産ポータルが実施した調査によって、10月の中古住宅価格は0.5%上昇した事が明らかになりました。なお、バルセロナは横ばい、マドリードは下落しました。

スペイン最大の不動産ポータルによると、スペインの中古住宅の価格は平均1,752ユーロ/㎡と10月の間に0.5%の上昇を記録しました。当四半期を見ると4.4%上昇しており、2019年10月の数字を見ると前年比では0.6%の上昇となっています。


自治州別、価格の変動:


スペインの14の自治州で10月の間に価格が上昇しました。エクストレマドゥーラ州(1.6%)を筆頭に、アラゴン州(1.1%)、バレンシア州(0.9%)、ナバラ州(0.8%)、マドリッドとカンタブリア州(両地域とも0.7%)、カナリアス州(0.6%)において価格が上昇しています。0.5%以下においては、バレアレス諸島(0.4%)、エウスカディとカタルーニャ(両地域とも0.3%)、カスティーリャ・ラ・マンチャとアンダルシア(両地域とも0.2%)、ガリシアとムルシア(両地域とも0.1%)の地区で増加している。逆に、10月に最も価格が下落した地域はラ・リオハ(-1.1%)で、アストゥリアス(-0.2%)、カスティーリャ・イ・レオン(-0.1%)と続いた。


なお、3,058ユーロ/㎡のバレアレス諸島が最も高い価格を記録した自治州です。これにマドリード共同体(2,798ユーロ/㎡)、バスク地方(2,664ユーロ/㎡)と続いています。一方で経済的な自治州はカスティーリャ・ラ・マンチャ(854ユーロ/m2)、エクストレマドゥーラ(909ユーロ/m2)、ムルシア地方(1,048ユーロ/m2)でした。


大都市別、価格の変動:


10月の間に22の大都市で値上がりしました。最も増加したのはウエルバ市で、2.8%増加した。次いで、ポンテベドラ(2.1%)、レイダ(1.8%)、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア(1.6%)、パンプローナ(1.5%)、テルエル(1.5%)、バダホス(1.4%)と続きました。一方、価格が最も下落したのはクエンカ(-2.6%)、次いでジローナ(-1.8%)、トレド、タラゴナ(いずれも-1.2%)となっています。


なお、マドリードでは0.4%下落し、バルセロナ市では横ばいであると明らかになりました。また、サンセバスチャンは4,836ユーロ/㎡とスペインで最も物価の高い都市です。次いでバルセロナ(4,082ユーロ/㎡)、マドリード(3,652ユーロ/㎡)と続きます。そして最も安い都市はレイダで1046ユーロ/m2、次いでカステロン・デ・ラ・プラナ(1067ユーロ/m2)、ムルシア(1076ユーロ/m2)となっています。


まとめ


地域別に変動の差があったりしますが、スペインの二大都市であるマドリードとバルセロナは値上がりしていません。これは、これら都市に投資を考えている方にとっては朗報なのではないでしょうか。バルセロナの投資はどの様な物件であれ、リターンが見込めるので価格が上昇していないのは喜ばしい事です。

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